前頭葉の働きと鍛える方法【前頭葉の鍛え方徹底解説】

前頭葉の働きとは

人間の脳の中でも特に人間らしい高度な機能を司る前頭葉。前頭葉は社会性や長期記憶など人間の知能の高さを形作っている部位であり、前頭葉が高度な機能を提供しているから人間が人間らしくいられるとも言えます。

 

また近年では、前頭葉の障害により長期記憶の障害、様々な性格変化や思考に関する異常、反社会的思考が見られることも分かっており、人と繋がって社会生活を営む上で重要な部位ということができます。

 

前頭葉が提供する機能は様々ですが、重要なものを大きく括ると社会性に関する機能と長期記憶保持に関する機能の二つが挙げられます。

 

まず第一に、前頭葉は社会性を形成するために重要な役割を担っており、衝動の抑制や欲望より理性を優先させるなど、本能のみに基づかない理性や道徳的な行動を可能にし、まさに野生動物とは違う人間らしい思考をもたらしています。

 

前頭葉が機能不全になると、なにか衝動が発生した際にその考えを抑制し思いとどまらせる反応がなくなり、反社会性が高まることがわかっています。

 

もう一つ、長期記憶の保持にも役立っています。記憶力というと歳を取るにつれて衰えるものというイメージがありますが、長期記憶は加齢の影響を受けにくい記憶です。

 

昨日の食事やさっき聞いたことはすぐ忘れても、自分の子供の頃の思い出や小さい頃に覚えた縫い物は忘れずにしっかり行える、といった高齢者はよくいるものです。前頭葉の機能さえ正常であれば、これら長期記憶の引き出しに問題は生じないと考えられています。

 

前頭葉を鍛えるには

 

前頭葉は随意的な機能を提供する分野ですので、何も考えずただ漫然と日常生活を過ごしていてはほとんど鍛えられません。

 

主に経験で得た社会性を判断材料として呼び出したり、あるいは蓄積した長期記憶から情報を取り出したりするときに使われる分野ですので、何かを思い出したり情報を脳から引き出すときに活性化します。

 

人間は何か脳をフル活用するような高度な思考を行う際にはまず必ず過去の経験を判断材料に用いますので、頭を使いさえすれば前頭葉が活性化し鍛えられると言えますが、特に今までの自分の知識や経験がものを言うような行動を取ると前頭葉がより鍛えられると言えるでしょう。

 

自分の知識や経験を活用する必要があり、かつ普段から意識して行えることと言えば説明です。特に学生のうちから人に勉強について説明したり教えたりすることに慣れておくと、年齢的な要因も相まって前頭葉がどんどん鍛えられていきます。

 

もちろん成人後でも仕事内容や趣味の話で人にわかりやすいよう言葉をかみ砕いて説明するとき、前頭葉には大きな負荷がかかり機能が高められていきます。

 

特に専門性の高い内容を詳しくない人に対して説明するときは、専門用語などをより一般的な語句にかみ砕いて置き換える必要があるため、説明していてもなかなか伝わらず歯がゆい思いをすることもあるかと思いますが、そういった状態こそが前頭葉に負荷がかかっていてフル回転している証拠と言えます。