前頭葉が働きすぎると?

前頭葉が働きすぎると?

前頭葉は様々な働きを行っていますが、その中でも数々の神経伝達物質を調節する働きがあります。そのため単に働きがよければいいというものでもなく、過剰な前頭葉の反応は時に問題となります。特にうつ症状や精神疾患の発生要因ともなります。

 

前頭葉は主に理性や社会性を司り、本能的な欲求に対して抑制をかけます。このために前頭葉で具体的に起こっている反応は、快楽物質であるドーパミンを消費し興奮状態を抑えたり、セロトニン受容体がセロトニンを受け取り精神状態を安定させるなど抑制系の働きを持っているのです。

 

そして前頭葉の機能過剰はドーパミンの過剰消費やセロトニンの効き過ぎによって感情や体の興奮状態を完全に抑制してしまい、喜びや意欲の減退、そしてうつ症状などを引き起こすと考えられています。

 

そしてこういった症状が発生している精神状態は人に迷惑をかけたりする類いのものではないため、周りになかなか発見されにくいというのが大きな問題です。人知れず気分の沈みに悩み、一人で解決を図り自殺、というのは全く無い話ではないのです。

 

前頭葉に限らず脳の部位や、また神経伝達物質自体もそれぞれのバランスが重要です。複数の機能が拮抗的な関係にある場合、一つの機能が過剰になると他の機能が抑制的になるためよくありません。

 

脳全体の機能が十分に保たれるようにする必要があります。前頭葉は人間にとって特に重要な脳の部位ではありますが、前頭葉だけがクローズアップされないよう広く見ていきたいものです。